トップページ tel:0792626871

ADHDの診断

診察や検査などで、子どもが「こわい思い」をすることはない?

小さな子どもを大きな病院に連れていくのはなんとなくかわいそう……。
しかし、診察や検査で子どもがこわい思いをすることはありません。

病院で行われるADHDの診察は、基本的に普段の行動を医師が聞き取っていくことが中心になります。 子どもがこわい思いをするような検査はしません。 ADHDは、基本的に「DSM−W」という基準によって診断されます。 病院では、まず、ADHDの症状がどの程度かを、アンケート形式のチェックリストに記入します。 診断には家庭での様子だけでなく、集団生活での様子も欠かせないため、チェックリストは担任の先生などにも記入してもらう必要があります。 さらに医師が診察を行い、必要であれば心理テストや知能検査を行います。

親が「かわいそうに」という不安定な気持ちでいると、その気持ちが子どもにも伝わり、不安感を増すことにつながりかねません。 診断を受けることによって、対処方法もはっきりします。 原因がはっきりしないまま親子で苦しみ続けるより、きちんと診断を受けることが、最終的には子どものためになると考えましよう。


ADHDかどうかの「線引き」はどこでする?

小さな子どもは基本的に衝動的で集中力に欠け、落ち着きのないものです。
ADHDかどうかは、日常生活での困難がどれほどかによって判断します。

子どもはもともと衝動的で、集中力が持続せず落ち着きがありません。 その状態がADHDなのかどうかを判断するには、「ADHDの診断基準」を参考にします。 まずは診断基準に見られるような、多動性・衝動性・不注意による行動がどれくらいあるかをチェックしてみましよう。 さらにその行動のため、子どもが日常生活を送るうえで困難が生じているかどうかをよく観察します。 そのような困難が、家庭・学校・習い事など、2ヵ所以上の場で見られる場合は、ADHDの可能性が考えられます。

例えば、習字のお稽古のときにはそわそわ落ち着さがなくても、学校では授業に集中できているような場合はADHDではありません。 その子が単に、習字のお稽古が嫌いなだけだといえるのです。 また、たとえADHDに見られる症状があっても、日常生活を送るうえで大きな困難がなければ、必ずしも医療機関にかかる必要はありません。


症状の「軽度・重度」の基準、そのあらわれ方を知りたい

子どもによってADHDの症状が重い子とそうでない子がいます。
しかし、症状の軽度・重度の基準は本人にとってあまり意味のないものです。

ADHDの診断基準を見ながら、当てはまる項目にチェックをしていくと、症状の「軽度・重度」を見分けることは可能です。 医学的には、当てはまる項目の数が6個よりは9個のほうが症状は重いといえますし、症状の発生が1日1回か週1回かによっても軽度・重度を測ることができるでしょう。 しかし、チェック項目の多さで症状を測ることは、子どもにとって意味のあることではありません。

大切なのは、本人がどれだけ日常生活で困難を感じているかを知ることです。 症状が軽度であっても、周囲がADHDのことをよく知らないために、叱責されることが多いような場合は、その子のストレスは大きくなります。 反対に、症状が重度であったとしても、周囲がADHDに理解がある場合は、本人はさほどストレスを感じないで過ごすことができます。 「軽度だから大丈夫」と安心せず、本人がどれだけ困っているかをよく観察してあげてください。


病院にかかることで、子どもの「劣等感」が強くなるのでは?

子どもが劣等感を持つのではないか、というのは大人の価値観です。
本来、ADHDは劣等感を持たなければならないものではありません。

まずADHDが「劣等感を持たなければならないようなものだ」という、大人の考え方を改めなければなりません。 そもそも、子ども自身は、自分の行動は無意識に行っていることなので、劣等感は持っていないはずです。 しかし、周囲からADHDによる行動を否定されたり責められ続けたりしているうちに、自分自身が悪いような気がしてきて劣等感が「植え付けられて」いくのです。

「風邪かもしれない」と思って病院にかかることに、劣等感を持つ人はいません。 それと同様に「ADHDかもしれない」と思って病院にかかることに、劣等感を持つ必要はありません。 周囲がどのように反応するかによって、子どもが劣等感を感じてしまうこともあれば、そうでないこともあるのです。 ADHDの子は、集団生活の場で誤解を受けやすいのは確かです。 せめて親だけはADHDを正しく知り、子どものよき理解者となりたいものです。







初めての方へ

症状と治療方法

初めての方へ

診断チェック