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認知症の治療方法

認知症リハビリテーション療法

リハビリテーション療法は、これまで使われないまま眠っていた神経細胞を目覚めさせ、なくなった細胞の代わりをさせるように作用します。 私たちの脳には200億個以上の神経細胞がありますが、これを全部使っているわけではありません。 3分の2くらいは利用しないまま終わるのですが、リハビリテーション療法は、この眠っている神経細胞を使うように働きかけ、新たなネットワークをつくって、脳の働きを活発にすると考えられるのです。
人間の生命活動はすべて、脳の神経細胞の働きがベースになっています。人と話したり、食事をしたり、家事をしたり、歩いたりしているとき、神経細胞は盛んに働いています。 ですから、健常な人にとっては、生活することそのものに脳の働きを活発にする作用があるのですが、認知症になると、その生活が不自由になっていきます。 スムーズにいかない生活は、脳の働きを活発にするどころか、さらに混乱を深めることにもなります。

認知症のリハビリテーションは、こういった不自由を抱えている認知症のお年寄りにとっては、残された人生の生活の質(QOL)を高める生活改善プログラムの意味もあるのです。 いろいろなことができなくなって失敗することの多い日々。周りの人から非難されたり侮蔑されるうちに失っていく自信。
そんなとき、小さなグループで他の人と一緒に過ごす適度な緊張感のなか、自分の可能性を示すことができ、しかも周囲の人から評価されたとしたら、失われた自信をとり戻すこともできるでしょう。 自分にもまだできることがある、社会的な役割がある、自分はまだ生きていてもよいのだと思えてくる。こういった効果は、リハビリテーション療法のさらなる意義といえるでしょう。 家族にとっても、お年寄りが笑顔になって、その人らしく暮らしている姿を見れば、介護の苦労がむくわれる思いがするはずです。
リハビリテーション療法とは、何かができるようになる(失われたものを回復する)ためというより、患者さんや家族の人生(生活)を、よりよいものにしていくためのものなのです。

認知症アートセラピー

アルツハイマー型の認知症になると、物の形や空間を認識することが困難になります。 一方、絵画は「立体」の対象物を認識し「平面」に描き写す知的作業ですから、そのプロセスそのものが、脳の神経細胞を刺激し活性化するリハビリテーションになるといわれています。アートセラピーにとり組んでいる施設は、音楽療法ほど多くないのですが、一つのケースとして、東京都の吉岡リハビリテーションクリニックでの、お年寄りの様子を見てみましょう。ここでは、臨床美術士がカリキュラムをつくり、指導に当たっています。絵を描くとき、お年寄りは描く対象に触ったり、においをかいだりします。食べ物のときは、どんな食べ方があるだろうと、他のお年寄りと話し合いながら描くこともあります。場合によっては、実際に食べてみます。そうして、この香りを色で表現すると何色になるか、おいしさを線で描くとどんな形になるか、というように、その人自身のイメージをふくらませていきます。 でき上がった作品は、プロの画家も感銘を受ける伸びやかな表現になっています。
一枚の絵を描くために、五感をフルに活用させ、イマジネーションをふくらませることは、お年寄りを生き生きと活気づけます。 ときには家族も一緒に絵を描き、共通の話題がふえることもあります。 なによりお年寄りが、かなり症状が進んだ人でも、1週間に一度のアートセラピーを楽しみに待つようになるといいます。

認知症アニマルセラピー

アニマルセラピーは、認知症の場合は特に重度の人、意欲が低下している人に効果をあらわすといわれます。 ただし、その効果は、他のリハビリテーションのような、日常生活動作(ADL)の改善や問題行動をなくす、といったことではありません。 動物と一緒のときに見せるお年寄りの笑顔そのものに、セラピーの意義や価値があるといえます。
大切なのは、お年寄りが動物に見せる反応。まるで小さい子どもに接するときのようです。 ふだんは無表情で、コミュニケーションがうまくいかないお年寄りが、動物とふれ合うときだけは生き生きとした表情を見せる。 攻撃的で周囲に手を焼かせるお年寄りが、動物にはやさしく慈しむような愛情を見せて頭をなでたりする。 何にも興味を見せず、一日中ぼんやりしているおばあさんが、動物に会うと、何かあげられるものがないかとバッグの中を探したりして、世話を焼きたがる……。 そこに見られるのは、ふだんは叱られることの多いお年寄りが、ごく自然な形で自分の役割をとり戻せたことへの、安心や自信の表情です。

認知症のお年寄りは、かなり重度で自分では何もできなくなっている人でも、心のどこかでは一方的に世話をされることにストレスのようなものを感じています。 ですから、そのケアには、それぞれの人が自分の役割を感じとれるような場面が必要なのです。
新潟県の特養施設で、動物とふれ合うようになり、お年寄りにどんな変化があったかを調べたことがあります。身体的にも、日常生活動作(ADL)の面でも、劇的な改善はなかったのですが、いつも「指しゃぶり」「異食」「徘徊」などをするお年寄りが、動物とふれ合っているときは、そういった行為をしないことがわかりました。 アニマルセラピーは、特に専門家の指導はいらないセラピーですので、お年寄りの笑顔のために家でぺットを飼おうと考える家族がいるかもしれません。 しかし、こういった場合、犬や猫の世話をする人と、お年寄りの介護をする人とが同じになってしまうことが多いのです。 介護者の心身の負担はさらに大きくなりかねないため、あまりおすすめできません。


認知症 薬物治療

アルツハイマー型

脳内のアセチルコリンの分解を抑えて、1〜1.5年程度症状の進行を遅らせる内服薬、アリセプトが使用されます。通常、成人はドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口服用する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。 細粒は通常、成人は1日1回0.6gから開始し、1〜2週間後に1.0gに増量し、経口服用する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、1.0gで4週間以上経過後、2.0gに増量する。なお、症状により適宜減量する。妄想・幻覚・興奮状態の時には少量の抗精神病薬(リスパダールジプレキサ

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