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自律神経失調症 心理療法

心理療法とは、薬物を用いず、自律神経失調症の背後にひそんでいる心理面の問題に目を向け、ストレスを取り除いていく治療法です。 再発を防止するためにも重要な治療法といえます。 自律神経失調症には、不安感や悩み、人間関係などのトラブル、病気に対する恐怖心など、心理的な問題がかかわっていることがよくあります。
心理療法とは、医師と患者さんが力を合わせて、そこにある不安や緊張を解消していくことで心の重荷を取り去り、さらにストレス耐性を高めたり、心のバランスをよくしていく治療法です。 心理療法という大きなくくりの中には、約40もの種類があるといわれています。 多くの療法のうちどの方法を用いるかは、ケースバイケースです。 症状や心理的・社会的要因の程度、患者さん本人の性格やライフスタイルなどを考慮して、最適なものが選ばれます。
大切なことは、どの療法を受けるにせよ、患者さんと医師の間に強い信頼関係があるかということです。 病気を少しでも早く治すために、この点をしっかり理解しておきましょう。

自律神経失調症 認知行動療法

ものごとの受けとめ方、考え方などを「認知」といいます。認知は一人ひとりの生き方を左右し、個性の基盤となっています。 もしこの認知に”ゆがみ”があると、誤った判断をしてしまったり、現実の状況に適応できなくなってしまい、やがて自律神経失調症が引き起こされてしまうことがあります。 実際、自律神経失調症の誘因となる不安や葛藤の背景には認知のゆがみがあるケースが少なくないのです。 認知行動療法は、「刺激を受けたときの認知に問題があると、体や行動面に悪影響を及ぼす」という考えが基本になっています。そこで、

@認知のゆがみにつながったきっかけを明らかにする。
A認知のゆがみを患者さん自身に気づいてもらう。
B柔軟性をもった考え方に変えていく。 という手順で症状の改善を図り、現実社会に適応できる心と体を取り戻していきます。

たとえば、電車内で突然、動悸やめまい、息苦しさなどを感じ、激しい不安や恐怖におそわれた場合。 気分が悪くなったのは「電車に乗ったためだ」と思い込み、「私は電車に乗ると気分が悪くなる」「また発作が起きたら対処できない」と考え、電車に乗れなくなってしまう人がいます。 これはパニック障害と呼ばれる、自律神経失調症に関連した病気です。 体の変調を発作が起きたときの状況や場所に結びつけてしまい、その状況や場所そのものが不安の対象になったケースです。 この場合、医師は次のような段取りで治療を進めていきます。

@始めに面接や心理テストを行って、認知のゆがみを把握する。
A本当に電車に乗ったことに問題があるのか、疲れがたまっていたとか、自分では気づかず体調をくずしていたことはないかなど、いろいろな可能性を患者さん自身が考えられるように話し合う。
B患者さんの理解と承諾を得て、始めは一駅だけ電車に乗ってもらい、問題が起こらないことを確認しながら徐々に距離を延ばし、電車に乗ったことそのものが変調の原因ではないことを、実体験として確認してもらう。

このほか、客観的に自分をみつめるために症状の現れ方を記録したり、日々の考え方について日記を付けてもらうこともあります。 これらの治療を積み重ねて認知のゆがみを修正し、考え方の選択肢を増やして、心理的に余裕をもった生活ができるようにしていくことが、目標となっています。 認知行動療法の特徴は、最初に思考パターンや、心・体に現れる症状、行動、強いストレスを受けた状況を明らかにしてから治療に入るので、症状が改善されていく様子が、患者さん自身にもはっきりわかる点にあります。 前述のパニック障害の患者さんの場合なら、「昨日は一駅分乗れた、今日は二駅分乗れた」というように、改善の度合いがはっきりとわかり、「電車に乗ったからといって、必ず起きるものではない」ことを、実感することができるわけです。

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