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うつ病 (大うつ病性障害・定型うつ病)

以下のような症状が認められる場合、うつ病(大うつ病性障害・定型うつ病)の疑いがあります。
憂うつ・悲しい・興味がなくなる・喜びがなくなる・眠れない・途中で目が醒める・朝早く目が醒める・熟眠感がない・
体がだるい・食べれない・体重が減った・気分が落ち込む・絶望感・孤独感・意欲がなくなる・イライラする・
落ち着かない・自分に価値がない・罪悪感・思考力低下・集中力低下・持続力低下・注意力散漫・死にたい・消えたい、などです。

うつ病は自殺の危険性があります

最近の10年間では、日本人の自殺者は年間3万1000人〜3万3000人で、人口に占める自殺者の割合は0.03%と、先進国の中では最悪の記録となっています。
しかし、うつ病の患者さんでは自殺率は15-25%という高い確率となります。
毎年3万人を超える方が自殺により亡くなっていますが、そのうちの約6割の方はうつ病であったとされ、その6割の方のうち7割〜8割の方が、心療内科や精神科で適切な治療を受けていなかったとされています。
うつ病は早期発見・早期治療を行えば本来治癒する可能性の高い疾患ですから、少しでもおかしいなと感じたら、すぐにお近くの心療内科や精神科を受診することが非常に重要です。

うつ病とは?

うつ病の有病率は人口の約5%(日本では実際に病院にかかっているうつ病の方は100万人ですが、潜在的なうつ病患者さんの数は400万人)といわれています。
したがって、決してめずらしい病気ではありません。むしろ、よくある病気と考えたほうがよいでしょう。なかでも多いのは、軽症のうつ病や新型うつ病(非定型うつ病)で、うつ症状が軽く身体症状が強いために、患者さんは一般的な身体疾患の診療科を訪れることになります。しかし、そこでいろいろな検査をして「異常なし」で済まされてしまうことが多いので、うつ病が見逃されてしまうことが少なくありません。全国で約400万人の方が、うつ病であるにもかかわらず見逃されているか、自発的に治療を受けていません。
うつ病患者さんでは脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が減少し(仮説)、脳の情報伝達がスムースに行われず、働きが悪くなっていることから起こる脳の疾患 であるため、『気分の問題だ』とか『気持ちの持ちよう』、『最近、たるんでいる』、『最近、甘えている』、『気合が足りない』などと言った精神論ではなく、また『最近仕事をしすぎているからだ』とか『最近、ストレスがたまっているだけだ』といった問題でもありません。脳の生物学的な変化によって起こる疾患であり、脳の病気であるために適切な治療が必要となります。性格的には、メランコリー親和型性格といって、『真面目』、『几帳面』、『律儀』、『責任感が強い』、『和を重んじる』、『規則に厳格』であるような方が、このうつ病にかかりやすくなります。病状の進行具合は、通常、抑うつ気分に始まって、抑うつ状態からうつ病へと進行していきます。抑うつ気分というのは、仕事でミスをしてしまった、友人と喧嘩した、など何かの出来事をきっかけに一時的に落ち込んだり、傷ついたり、悲しくなったりしている状態です。
これがさらに進行すると抑うつ状態となります。抑うつ状態というのは、気分が塞いでいる状態が数日続いている心の状態ですが、日常生活においてそれほど大きな支障はなく、何かをしていると気が紛れることが多く、時間が経つにつれて次第に回復していく状態です。一種のストレス反応です。ところが、この状態がさらに進行するとうつ病と呼ばれる状態となります。うつ病にまで進行すると、日常生活が大きく障害され、良いことがあっても気分が晴れずに、仕事や趣味が手につかず、新聞を読んでも文字が頭に入ってこない、テレビを見るのも友達に会うのもつらい、妄想的になるなどの状態になります。

うつ病の原因

1.養育環境

親からの虐待やネグレクト(親から愛情を与えられず無視される)を受けた人は受けていない人よりもわずかにうつ病にかかりやすいという文献報告があります。しかし、その差は2倍以下なので、ほとんど関係はないと言えます。しかし、サルやラットの実験で母親の養育が少なかったり、母親が無視したりすると、その子供はストレスに対して弱くなる、という実験データがあります。

2.遺伝

親や兄弟がうつ病であると、本人のうつ病発生率は1.7〜4.5倍に増加します。一卵性双生児(遺伝子が同じ)は二卵性双生児(遺伝子は兄弟とおなじくらいのレベルで同じ)に比べて2倍の確率でうつ病になります。しかし、うつ病に対して遺伝の占める割合は3割以下であるという調査があります。

3.脳梗塞

脳梗塞を起こすと2〜5割の患者さんにうつ病が起こります。

4.心筋梗塞

心筋梗塞を起こすと約2割の患者さんにうつ病が起こります。

5.糖尿病

糖尿病になると約2割の患者さんにうつ病が起こります。糖尿病にうつ病を合併すると血糖値のコントロールが難しくなるので要注意です。

6.ステロイド・インターフェロン・経口避妊薬・ホルモン剤などでうつ病にかかりやすくなります

7.認知のゆがみ

認知と言うのは物事の『感じ方』、『捉え方』、『考え方』であり、それが歪んでいることが原因でうつ病になりやすくなります。

認知の歪みのパターン

恣意的推論
証拠が少ないのにあることを信じ込み、物事を思いつきで独断的に推測し判断する状態です。例えば、しばらく友人から連絡がないだけで、その人に嫌われてしまったと考えるような場合や、初めて手がけた仕事がうまく進まないときに、この仕事はきっとうまくいかないと決め付けてしまうような場合や、2、3種類の薬が自分に会わなかっただけで、もう自分は治らない病気なのだ、と決めつける場合などです。
ニ分割的思考
あいまいな状態に耐えられず、物事に対して常に白黒をはっきりさせておかないと気がすまない状態です。仕事で小さなミスをしただけで、もうこの仕事は自分には向いていないと考える場合や、周りの人を、『あの人はいい人』、『あの人は悪い人』と二者択一的に決めつける場合、少しでも短所が見えるとその人のことが嫌いになって、もう普通に話すことができなくなってしまう場合などです。
選択的抽出
自分が関心のある事柄にだけ目を向けて結論を急ぐ状態です。人から嫌われているのではないかと思うと相手の厳しい態度にばかり目が向きますし、健康状態が気になると身体のちょっとした不調にばかり目がいくようになります。ある人に苦手意識がある場合、その人が挨拶をしてくれなかったときに、自分は嫌われているに違いないと思い込むことなどです。
拡大視・縮小視
自分の関心のあることは大きく捕らえ、反対に自分の考えや予測に合わない部分はことさらに小さく見る傾向のことです。気持ちが滅入ってくると、うまくいかなかったことばかり目につくようになって、うまくいったことはすぐに忘れてしまったりするのが、これにあたります。医師が前よりよくなったねって言うけれどたいしたことはないと、自分のことは縮小視して、医師はいいよ、仕事をしていて完璧で幸せな人生を送っているんだ、と他人のことを拡大視する場合などです。
べき思考
『こうすべきだ』、『あのようにすべきではなかった』などと、過去のことをあれこれ思い出して悔やんだり、自分の行動を自分で制限して自分を責めることです。例えば、家事が十分に出来ない自分を見て、『主婦なら家事を完璧にするべきだ』と決め付けて自分を責める場合や、どんなにきつくても悲しくても仕事をするべきだと考える場合、いつだって私は親の期待に応えるいい子でいるべきだと考える場合、すべては正しくあるべきだ、などと考える場合などです。
極端な一般化
ごくわずかな事実を取り上げて、何事も同様に決め付けてしまう状態です。一度失敗しただけで『何をやってもダメだ』と結論づけてしまうことなどが、その例です。
自己関連付け
自分の責任を大きく感じすぎて、少しのミスで自分を責めてしまうような態度です。例えば、みんなで取り組んでいたプロジェクトが行き詰ったときときに、『自分がいけないんだ』、『私の責任だ』と考えて自分ばかりを責めるようになる場合や、子供が学校で問題を起こして担任の先生から注意を受けたときに、すべて自分の育て方が悪かったんだと自分を責める場合、上司が不機嫌そうだと、自分が劣っているからだと考える場合、母親が怒っていると、自分が悪いことをしたと考える場合などです。
情緒的な理由付け
そのときの自分の感情状態から現実を判断するような状態です。例えば、与えられた仕事の内容がまだよくわからない段階で不安を感じると、『初めてでよくわからない難しい仕事だから不安になっているんだ』と考えられず、『こんなに不安になっているんだから、今度の仕事は難しいに違いない』と思い込む場合や、私があなたといてこんなに辛いんだから、あなたはひどい人間だと考える場合、とにかく嫌なものは嫌だからもうこんな会社は辞めます、などと考える場合などです。
自分で実現してしまう予言
自分で否定的予測を立てて自分の行動を制限してしまい、自分の行動を制限するものだから予測どおり失敗してしまう。その結果、否定的な予測をますます信じ込み悪循環に陥ってしまうことです。例えば、人前で話そうとすると声が震えるのではないかと心配しているために、いざ実際に人前で話すことになると、失敗することばかりを考えて意識過剰になって声が震えてしまって、結局予想通りだと考えてしまう場合です。

8.BDNF(神経細胞の成長を促すたんぱく質)が減少することによって、神経細胞の萎縮や神経細胞死、神経細胞が新しく生まれなくなり、うつ病が起こります

9.脳形態の変化

うつ病では、『海馬の体積低下』、『大脳基底核(尾状核・線条体)の体積低下』、『前頭前野の体積低下』、『扁桃体の体積増加』など、脳の形態学的変化が起こっており、うつ病は心の問題ではなく、脳の変化によって起こる病気です。

10.うつ病では血液検査を行うと血中BDNF低下・血中コルチゾール上昇しています

11.モノアミン仮説

神経接合部(神経と神経がつながっている部分)でのシナプスの隙間に神経伝達物質であるモノアミン(セロトニン・ノルアドレナリン)が少ないため、神経伝達がうまく機能せずに起こるという仮説です。後シナプスの受容体が多すぎて神経伝達がスムーズに行われないことも原因の一つと考えられています。

12.性格の問題

循環性格
社交的・親切・善良・温厚・明朗・活発な反面物静か・気弱・優柔不断で八方美人的性格のため、決断力が弱く板ばさみ状態になってうつ状態に陥ります。
執着性格
几帳面・仕事(勉強)熱心・凝り性・強い義務感・責任感・徹底的・正直・生真面目・完ぺき主義・与えられた課題(仕事や勉強など)を無理してこなそうとするため、心身ともに疲れ果ててうつ状態に陥ります。
メランコリー親和型性格
秩序を愛す・他人との円満な関係を尊ぶ(基本的には執着性格とほぼ同じ)・几帳面・律儀・綿密・正直・小心・生真面目・正確・仕事好き・強い責任感・融通性がない・献身的・人と争えない・頼まれると断われない・仕事を正確に果たすが、正確さにこだわりすぎて仕事の量と質の矛盾に悩み、うつ状態に陥ります。対人関係では、人との一体感を大切にするので、親近者との離別には精神的に耐えられません。

13.様々な出来事

以下のような出来事が生じると、ストレスのレベルが自分で処理できるキャパシティの限界を超えて、うつ病が起こりやすくなります。配偶者の死・離婚・別居・懲役・近親者の死・本人の病気・結婚・解雇・離婚調停期・退職・家族の病気・妊娠・性の不一致・家族数増加・仕事不適応・経済的変化・親友の死・配置転換・夫婦げんか・大金額抵当・抵当の停止・仕事の責任・親類の紛争・子供の離婚・顕著な業績・配偶者退職・入学や卒業・性格の変化・環境の変化・上司と紛争・仕事の変化・転居・転校・余暇の変化・宗教の改宗・活動の変化・小金額抵当・睡眠の変化・同居人数・食事の変化・クリスマス・軽微な違反。


うつ症状の疑いを指摘されたら調べること

脳神経外科外来に行って調べてもらうこと
  • 脳血管障害(脳内出血・脳梗塞)
    急性期の脳血管障害患者さんの27%がうつ病で、20%が気分変調性障害になる。
  • 多発性硬化症(中枢神経の髄鞘が侵され、神経障害による運動障害が出る)
内科外来に行って調べてもらうこと
  • 癌:警告うつ病として、癌の発病初期にうつ状態になる。癌の患者さんの25%がうつ病になる。
    末期がんでは60%がうつ病になる。
  • 心筋梗塞:20%程度の確率でうつ病になる。うつ病になると心筋梗塞の死亡率が2倍になる。
  • 糖尿病:糖尿病患者の20%がうつ病になる。糖尿病ではない人の2倍の確率でうつ病になる。
    うつ病を併発すると血糖値のコントロールが難しくなる。
  • 膠原病(全身性エリテマトーデス)
  • 肝炎・HIV
  • 甲状腺機能亢進症・低下症、副甲状腺機能亢進症・低下症
婦人科・産科外来に行って調べてもらうこと
  • 更年期:閉経後2倍の確率でうつ病になる。抑うつ気分・自信喪失・決断困難・
    不安・不眠・倦怠感・記憶力、集中力の低下・性欲の低下・体のほてり
  • 産褥期:出産後1週間以内にマタニティブルーという軽うつ状態になる。
    出産後6ヶ月以内に産褥期うつ病になる。強い不安・パニック障害・自然に涙が出る・
    新生児に対する興味の消失・睡眠障害・抑うつ・緊張感・自殺念慮・
    新生児に暴力を振るうのではないかという強迫的なとらわれ・集中力の低下・焦燥感・母親失格と思い込む。
 

うつ症状との鑑別診断(うつ病とよく似た症状の病気)

  • 双極性障害:T型(躁病エピソード)とU型(軽躁エピソード)があり、うつ病エピソードを伴う。
  • 神経症(強迫神経症・離人症・不安障害・心身症)
  • パニック障害:高確率でうつ病を伴う。
  • 境界性パーソナリティ障害:うつ病エピソードを伴う。
  • 統合失調症:発病初期にうつ状態を伴う。陰性症状としてのうつ状態もある。
  • 精神遅滞
  • 摂食障害
  • 不登校・引きこもり
  • 認知症:初発症状としてうつ状態になる。
  • パーキンソン病・ハンチントン病
  • 多発性硬化症
  • 癌:警告うつ病として、癌の発病初期にうつ状態になる。癌の患者さんの25%がうつ病になる。
    末期がんでは60%がうつ病になる。
  • 脳血管障害(脳内出血・脳梗塞):
    急性期の脳血管障害患者さんの27%がうつ病で、20%が気分変調性障害になる。
  • 心筋梗塞:20%程度の確率でうつ病になる。うつ病になると心筋梗塞の死亡率が2倍になるのでうつ病の治療が是非必要。
  • 糖尿病:糖尿病患者の20%がうつ病になる。糖尿病ではない人の2倍の確率でうつ病になる。うつ病を併発すると血糖値のコントロールが難しくなる。
  • 膠原病(全身性エリテマトーデス)
  • 肝炎・HIV
  • 甲状腺機能亢進症・低下症、副甲状腺機能亢進症・低下症
  • 更年期:閉経後2倍の確率でうつ病になる。
    抑うつ気分・自信喪失・決断困難・不安・不眠・倦怠感・記憶力、集中力の低下・性欲の低下・体のほてり
  • 産褥期:出産後1週間以内にマタニティブルーという軽うつ状態になる。
    出産後6ヶ月以内に産褥期うつ病になる。強い不安・パニック障害・自然に涙が出る・新生児に対する興味の消失・睡眠障害・抑うつ・緊張感・自殺念慮・新生児に暴力を振るうのではないかという強迫的なとらわれ・集中力の低下・焦燥感・母親失格と思い込む、治療はSSRI・SNRI
  • 高血圧治療薬:薬剤の副作用としてうつ状態になる。
  • インターフェロン:薬剤の副作用としてうつ状態になる。
  • ステロイド:薬剤の副作用としてうつ状態になる。
  • ホルモン剤:薬剤の副作用としてうつ状態になる。
  • 経口避妊薬:薬剤の副作用としてうつ状態になる。
  • 各種依存物質(アルコール・アンフェタミン・コカイン・幻覚剤・アヘン・有機溶剤・鎮静剤)

うつ病と相性の悪いライフイベント(人生における出来事)

  • リストラ・退職・退学・卒業
    居場所を失うということは、うつ状態の人にとってとても大きなダメージを与えてしまう。
  • 破産・多額の借金
    うつ状態の時に、ある金額を失う場面に遭遇すると、いつもならこれぐらいは何とかなると思える金額でも、もうダメだ、生きていけないと感じてしまうことがある。
  • 結婚・出産・子育て
    結婚は幸せの象徴的な出来事だが、実は肉体的にも精神的にも相当のエネルギーを消耗する出来事である。また、ホルモン変化の影響も大きい。
  • 就職
    卒業、家族や友人との別れによる喪失感に、転居、新しい仕事、新しい人間関係などによる環境変化の対応が重なる、たいへんエネルギーを消耗する出来事の一つ。
  • 離婚・失恋
    離婚や失恋は、もともと元気な人でも死にたくなるほどつらい出来事。居場所がなくなる喪失感に加え、さらに自分の男性・女性としての魅力に自身がなくなり(無力感)死にたいという衝動を刺激する。
  • 転職・転校・転居・単身赴任・昇進
    新しい土地、見知らぬ人々との接触は、緊張と不安を高める。転居に伴い様々な作業も多く、肉体的にも精神的にもエネルギーを消耗しやすい出来事。
  • いじめ・パワハラ・セクハラ・DV
    元気なときなら、いじめる人と距離を取ったり、反撃したり、第三者の力を借りるなど適切な対処ができるが、うつ状態になり複雑な対応が出来なくなると、自分を責め、内側にこもってしまう。
  • 対人交渉の仕事
    うつ状態には基本的に対人恐怖がある。人と付き合うのは多くのエネルギーを消耗する。
  • 夜間勤務など不規則な仕事
    精神的・肉体的な疲労を回復するために欠かせない睡眠が取りにくくなる。
  • 評価があいまいな仕事・自主的に動ける仕事
    自由な仕事は、自分で決めることを要求され、うつ病では過剰に責任を感じやすい。評価があいまいだと、不安の強いうつは、自分がどう思われているかが大変気になってしまう。
  • 人を助ける仕事・やりがいのある仕事
    これらは他の仕事に比べてもさらに、投げ出しにくく、疲労をためやすい。
  • 介護や精神疾患の人の援助・子供の不登校・引きこもりへの対応
    自分がやらなければならないという責任感に縛られる一方、自分の調子も家族の状況もどんどん悪化していく場合、自分には何もできないという無力感を感じてしまうことになる。
  • 何かがなくなる
    悲しみのプログラムは、ささいな失くしものでも大切なものを失ったという感情を引き起こす。
  • 知人やペットの死(特に自殺)・事件、事故のニュース
    喪失の最も深刻な例は、愛する人を失うこと。ニュースなどをきっかけにトラウマが刺激されることもある。
  • 身内の病気・けが
    うつ状態にある人が病気やけがをすると、身体回復のために、いっそうエネルギーを消耗し、疲労蓄積を進めてしまう。
  • 小さな秘密がばれる
    うつ状態では、罪悪感と不安が活性化しているため、いつもなら気にならないような小さな失敗が、大変大きな出来事のように感じてしまう。
  • 荷おろしのタイミング
    出来事が終わり、驚き・興奮が終了したときに疲労や不安、怒りなどを一気に感じてしまう。
  • うつ病以外の精神疾患
    精神疾患になると大変苦しい日々を過ごさなければならない。その苦しさに対する疲労が蓄積し、うつ状態を悪化させる。

まわりの人から見たうつ病とは?

まわりの人(家族、職場の上司・同僚、友人)から見て、下記の項目にいくつか該当する場合は、その本人がうつ病である可能性が高くなります。
しかし、本人は『疲れがたまっているだけだから、休めば治る』とか『ストレスがたまっているだけだから、そのうち良くなる』、『自分は最近怠けているだけだ』、『自分は最近甘えている』などといって、自分がうつ病であることを認めず、周囲の人が本人を病院に連れて行こうとすると激しく抵抗します。
そのうちに、最初は軽症うつ病から始まっていたものが、徐々に中等度うつ病・重度うつ病へと進行し、最終的に高い確率で自殺に至ってしまいます。


*まわりの人からわかる『うつ病』のチェックポイント*
日常行動
・口数が少なくなる
・声が小さくなる
・服装がだらしなくなる
・女性は化粧が雑になる
・日課の犬の散歩ができない
・朝食を少ししか食べない
・イライラして、早口になって話をするが、内容にまとまりがない
・落ち着かない
・無意味な動作が増える
・憂うつな感じでふさぎ込んでいる
・行動がゆっくりになる
・外出できない
・朝刊を読まなくなる
・好きなTV番組を見なくなる
・音楽を聞かなくなる
・料理が作れなくなる
・部屋に引きこもる
・甘いものや炭水化物を非常によく食べる
・『借金の取立てが来る』と言ったりする貧困妄想が出る
・『すべては自分の責任だ』と言ったりする罪業妄想が出る
・『小さな虫が体中を這い回る』、『金縛りに会ってお化けが見えた』
・自分の子供に対して『オレの子ではない』と言ったりする微小妄想が出る
人間関係
・自分の中に閉じこもりがちになる
・つきあいが悪くなる
・気弱になる
・自分を責める言葉が増える
・悲観的なことを言う
仕事
・仕事が遅くなる
・集中力が低下する
・能率が落ちる
・ミスが増加する
・意欲が低下する
・遅刻・欠勤が増える
・朝方・休日明けに調子が悪い
身体症状
・睡眠障害(寝つきが悪くなる・途中で目が醒める・いつもより2時間以上早く目が醒めて、その後寝付けない)
・過眠(1日10時間以上眠る)
・食欲低下または食欲増加
・全身倦怠感・微熱
・頭痛・腰痛・腹痛・眼痛
・肩こり・めまい・しびれ・ほてり・異常な発汗
・月経不順
・視力が下がる
・胃が痛い・胃のむかつき・下痢・便秘
・動悸・息苦しさ
・心筋梗塞や狭心症のように胸が締め付けられる
    


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